流行の先に、違和感があった
キャラメルを作り始めた頃、私のmellmoキャラメルを友人たちに差し出した瞬間、出てきた言葉は「これ、生キャラメル?」の一言でした。一時は一世風靡しましたものね。。。
とろける食感。
濃厚な甘さ。
たしかに美味しい。
けれど、自分が求めていたものとは、少し違っていました。
食後に欲しかったのは、軽さだった
食事を終え、ワインやウイスキーをゆっくりと楽しむ時間。
その余韻の中で欲しいのは、甘さで満たされることではなく、気持ちが整うことでした。
重たいデザートではなく、もうひと口だけ、静かに寄り添う存在。
記憶の中にあるキャラメル
思い浮かんだのは、どこか懐かしい、キャラメルキャンディ。
子どもの頃に食べた、あの少し硬くて、ゆっくり溶けていく甘さ。
口の中で時間をかけて変化し、最後には、ほのかな香ばしさだけが残る。
「とろける」より、「ほどけていく」
mellmoが目指したのは、瞬間的に溶ける甘さではありません。
ゆっくりと、静かに、味わいがほどけていくキャラメル。
噛んでもいい。
溶かしてもいい。
その人のペースで楽しめること。
甘さは、控えめでいい
キャラメルキャンディにしたことで、甘さの設計はより繊細になりました。
強い甘みは出したくありません。
その代わり、香ばしさ、コク、ほんのりとした塩味を活かしたい。
甘さで押すのではなく、余韻で満たす。
それが、mellmoのキャラメルです。
お酒の時間にも、自然に寄り添う
キャラメルキャンディは、ワインやウイスキー、日本酒とも不思議と相性が良い。
口の中を甘さで支配せず、次の一杯を邪魔しない。
「お菓子」というより、大人の時間の一部として存在できる形でした。
流行ではなく、時間に耐えるものを
生キャラメルを選ばなかったのは、否定したかったからではありません。
ただ、長く付き合える味を作りたかった。
季節や流行が変わっても、ふと思い出して、また食べたくなる。
自分への小さな小さなご褒美のひとつとして。
そんなキャラメルを目指した結果が、キャラメルキャンディだったのです。
mellmoのキャラメルは、時間のためのお菓子
忙しい毎日の中で、ほんの数分でも、自分に戻れる時間。
誰かと語らう夜の、最後のひと口。
一人で過ごす夜の、静かな締めくくり。
mellmoのキャラメルは、その時間を、少しだけ美しくするためのお菓子なのです。

